2014/08/17

サポサポ10の結果報告です!

サポサポ10にお越しいただいたみなさま!
応援していただいたみなさま!
大変に遅くなりましたが、支援金額が決まりましたので
ここにご報告させていいただきます。
みなさまのご協力で、今回も過去最高の売上金となりました!

売上金   ¥2,657,600-
諸経費   ¥1,085,972-
今回繰越金   ¥34,983-
―――――――――――
支援金   ¥1,801,999-

※売上金には、現金で頂戴した出資金、その他の寄付金も含まれています。

《支援金内訳》
一般社団法人イトナブ石巻 ¥300,000-
イクサポproject ¥300,000-
石巻市北上小学校壁画プロジェクト(通称:ヘキサポ) ¥161,999-
うつくしまふくしま子ども未来応援プロジェクト ¥130,000-
かーちゃんの力プロジェクト ¥130,000-
オリーブリーフス ¥130,000-
福興浜団 ¥130,000-
南相馬市ボランティア活動センター ¥130,000-
広域避難支援者支援サロン「ハーモニー」 ¥130,000-
一箱本送り隊 ¥130,000-
陸前たかだ八起プロジェクト ¥130,000-

※支援金が予想を上回ったため、協議の結果、当初予定していた3団体に加え、これまで支援先とさせていただいた8団体にも支援させていただくことに決定しました。
石巻市北上小学校壁画プロジェクト(通称:ヘキサポ)の支援額については、プロジェクト終了後の支援金のお渡しとなったため、実際に使用した経費の中から支援にするに相当する項目の合計額を支援させていただきました。

支援金のご活用状況なども随時お伝えします。
みなさまの真心に深く感謝いたします。
本当にありがとうございました!!


サポサポproject 代表
亀井伸二

2014/08/16

スタッフミーティングを行いました

残暑お見舞い申し上げます!暦の上では秋ですが、まだまだ暑いですね。

先日の感動的なヘキサポプロジェクトが終了し、メンバーも落ち着いたところでサポサポプロジェクトスタッフミーティングが行われました。議題は以下の4点です。

1、サポサポ10の反省点
2、サポサポ10支援金分配案
3、サポサポ11への課題
4、イクサポプロジェクトの活動について

サポサポ10で気づいた事を持ち寄ります

毎回反省会ごとに違った課題が出てきます。継続することとは、改善の積み重ねですね。
開催日前後の効率化と終了後の備品ストックについて。支援金の計算報告と支援先団体の現状報告。被災地の方々との美術ワークショップにおける関わり方等、スタッフ達が意見を出しながら知恵をしぼります。

チーフのメモがみっしりになっています

うーん・・・全員で知恵を出し合います

沢山の意見と改善策が出てきました

イクサポプロジェクトメンバーからの現地状況報告では、美術ワークショップの大切さや、現地での広報活動の難しさの報告がありました。サポサポプロジェクトは東京での活動から始まり、イクサポプロジェクトとして被災地での活動を始めております。被災地の方々と信頼関係を結ぶことはとても大切な事ですが、簡単ではありません。コツコツと継続し、作品を作る楽しさを共有することで生まれてくることだと思います。こちらのブログでイクサポの報告もしておりますので、お時間有ります時にご高覧いただければ幸いです。

支援金の詳細報告は、改めて後日ご報告いたします。6月に開催してから時間がかかっていると思われるかもしれませんが、売上金から諸々の計算、振込作業が完了するまで会計担当が忙しく動いております。もう少しお待ちくださいませ。

(サポサポスタッフku)

2014/08/10

石巻市・北上小学校壁画プロジェクト 現地活動報告

8月1日~3日(先発隊は7/31出発)の2泊3日で宮城県 石巻市立 北上小学校へ3フロア分男女トイレ計6か所の壁画を描きに行ってきました。

渋谷出発チーム

豊洲出発チーム

現地入り写真をご紹介させていただく前に、改めて石巻市・北上小学校壁画プロジェクト(通称:ヘキサポ)の概要とこれまでの大まかな流れを書いていきたいと思います。

羽生SAで無事合流。早朝の出発となったため、朝食を取りながら談笑する面々。

北上小学校(児童数111人)は、吉浜・相川小学校が津波の影響で使えなくなったため、残った橋浦小学校の建物で3校を統合して2013年4月から開校した小学校です。
 



そもそものプロジェクト立ち上げの経緯は、以前東京藝術大学OBで活動している東北の復興支援活動を行うサポサポprojectが支援をした仙台にある「こどもとあゆむネットワーク」さんから「古い校舎で子どもが怖がるトイレを壁画で何とかできませんか?」という依頼があったためでした。2013年の秋頃のお話です。12月のサポサポ9で参加者を募ったところ、20名以上のメンバーが参加の意志表明をしました。

8ヶ月間にわたり全体でミーティングを重ねること5回+各担当フロアチームの濃いやりとりは出発直前まで数えきれないくらい続きました。


石巻に向かう途中の国見SAにて。先発隊のサポサポメンバー2名と学生さんを除く豪華キャスト!

安西リーダー=蝉紳士。その優しさに蝉も安心してとまります。

オオミズアオ発見!すっごく綺麗な淡いグリーン。手のひらほどの大きさ。このお方、後ほどまた登場しますよ~。(苦手な方、ゴメンナサイ><)

今回現地入りしたメンバーは、サポサポprojectメンバー17人、メンバーの一人が教鞭をとる東京学芸大学の2年~4年生9人の計26人の精鋭部隊!でした。

東北の夏とは言っても、30度を超える気温の中、トイレですからエアコンなどありませんし、現役の画家も数名いますが、大半のメンバーは絵筆を握っていた時代から長いブランクの中、吹きつけのザラザラした壁に悪戦苦闘しながら、最後はあの辛かった受験の最後の1時間を思い出しながら驚異のスピードで完了することができました。

学校の先生、画家、彫刻家、工芸家、建築家、デザイナー、イラストレーターなどそれぞれの分野で既に確立した仕事をしているクリエイターの方々と現役の学生さんが、同じ目的に向かって一つの壁画を仕上げるという非常に貴重な経験となったと思います。



石巻到着。一日目の昼食はイクサポでもお馴染みの鶴亀(きかく)へ。腹ペコ隊の胃袋を満たしてくれます。

初の冷し鯖ラーメンとハーフソースカツ丼に舌鼓!

3フロアを1本のケヤキ(宮城県の県木)が通っていて、1階の地中、2階の地上部、3階の空中までを北上地域の動植物をモチーフ(プラス自由モチーフ)にした絵としています。併せて上のフロアに行くほど高学年が使うので、最後は中学校に羽ばたいて行くというイメージです。

「木の基礎案」 

出来上がりは、それぞれの部屋の個性が光った素晴らしいものになったと思います。作画時間正味11時間と短い時間できちんとした作品に仕上げるのはさすがと感じました。(自画自賛させてください。*^ ^*)

そんな大変だったけど楽しい経験の中メンバー間の絆も深まり、一つの大きな仕事を終わらせた達成感を感じているところです。




北上小到着!

浜菊の校章がシンボル

現地入り最初の全体MTG


最後に校長先生から、震災の心への影響は5年後に来るのではないかというお話がありました。

震災から3年5カ月、今回私たちが関わったことは、震災復興支援の中ではほんのわずかなことではありますが、トイレに行く子どもたちに少しでも笑顔が増えてこれからの生活が楽しくなるお手伝いができたら嬉しく思います。

そして、トイレの絵がきっかけで、絵を描いてみようかなと思ったり、美術系の道に進んでくれる子供が出たらもっと嬉しいですね!




先に本活動の全容をざっくりとお伝えしてしまいましたが、これから写真で現地での活動の流れを追って行きたいと思います。かなりの枚数がありますが、ご容赦くださいね。

さて、作業前の女子トイレがこちら。主張の強い床色と、珍しいラベンダーカラーの壁色が吉と出るか凶と出るか!?

こちらは男子トイレ。奥まったところにある個室に陽が当たらず、どうしても暗くて怖い印象に…。


と、作業前は上記のような状態でした。
ヘキサポメンバーよりも一泊早く現地入りした学芸大チームは、すでに着々とトイレの養生作業を進めていてくれたのでした。頼もしい!

先発隊の学芸大チームが、しっかりと養生してくれていました。

トイレ入り口には、ヘキサポのチラシがしっかり掲示されていました。

どんな壁画になるのか最終図を学生さんにお披露目。

下書き開始!

実寸大型紙作成~

こちらは下書き無しで!

事前に用意したテンプレートも駆使します。

トイレでの作業のため、我々は体育館のトイレを利用させていただくことに。と、体育館内に校歌の手書き歌詞が♪Happy Tocoの佐藤聡子さんによる美しい詞です。佐藤さんは作業の現場にお運びくださいました!

学芸大の先生でヘキサポメンバーでもある石井氏。資材の追加購入、お昼のお弁当買い出し等、何度も出動。

1日目を終えて。

養生と置き土産のレリーフ取り付けを終えて東京に帰って行った井戸くん。ありがとう~。

ひまわりの咲く夕暮れ。都会では見られないさりげなくたくましい自然の優しさ。

夕方の空。とっても綺麗でした。これから、素敵な事がおこりそうな予感を、誰もが感じたワクワクの瞬間!

湖月亭にて夕食。名物のハラコ飯w
夕食を終えた一行は、あたごの湯へ寄った後、長尾生活センターに戻り、2日目以降のワークショップについて軽くミーティングし、就寝しました。


2日目の朝。早朝散歩する人その1。


早朝散歩する人その2。日本画家の目が何かを見つけました。

一日の作業の始まりは、調色から。

画家たちは、黙々と描き進めていきます。

学芸大生もモリモリ描きます。

もちろんリーダーも描きます。

校長先生にもお願いしちゃいました!

いい感じ♪

大作の予感!
お昼は、学内で唯一クーラーの効いているPCルームにて。


滝汗をかいた後の水分補給。学校からの差し入れは何よりうれしい冷えたドリンク。

大学時代は、ほぼ日常的に目にしていたつなぎ女子♡

スコールが二度ほどありました。夕方、ほんとうにかすかですが。虹が出てくれたので、3Fに虹が描かれました。たくさんの美しい自然が私達を応援してくれたのですね♪

作業後、雨上がりを待ちながら。

校長先生からのありがたい差し入れをパクリ。

みんな大好き、ガリガリ君ソーダ味で疲れも吹っ飛びます。

唯一の観光気分、2日目宿泊の追分温泉。(こちらへの宿泊は、参加者の自費です。)


2日目はゆっくりと追分温泉につかって心身ともに癒され、ふかふかのお布団で就寝しましたzzz…。


3日目の早朝散歩。夫婦杉の峠から。

追分温泉正面玄関にて。大量の梅干しとクラシックカー。

追分温泉玄関屋根はスレートでした。スレートは雄勝名産。

朝風呂に一人でこっそり入ったメンバーも!

命の朝食。名物・油麩入り味噌汁は絶品。真っ赤な梅干しは、なんと早朝散歩で知り合った他のお客さんから、ヘキサポメンバーが頂戴したもの!

3日目はワークショップ(以下、WS)唯一の参加児童・元気いっぱいなSちゃんが来てくれました。学芸大のお兄さん・お姉さんといっしょに1Fから3Fまで何往復もしてお手伝いしてくれました☆

WSのスタンプラリー用台紙や消しゴムハンコもメンバーお手製。

そうこうするうちに、いよいよラストスパートのお時間です。

ドラゴンの目を入れなきゃ!

宇宙人も乗せなきゃ!!密度と完成度を上げていきます。

学校のご厚意で、皆の銘を描きこませていただけることに。

あと少し。疲れはあるけど、いい顔!

描画に撮影に。。石田カメラマン、お疲れさまでした。

定刻となり、養生撤去・片付けも終わり、全員で見学ツアー。

各階のリーダーが解説します。

さぁ、長らくお待たせいたしました。今回のヘキサポプロジェクト、完成図全容を一挙UPいたします。といってもすべての場面をUPしきれておりませんが、何卒ご容赦くださいませ。。

1F:扉(地中) ワクワク感いっぱいのカラフルな葉っぱたち

1F女子:木の根っこや地中の動植物がメインモチーフです。

1F女子:根菜類が力強いとの評判が。ね?カメレオンちゃん!?

1F女子:お野菜ちゃんが、根っこのスカートを地中にめいっぱい広げているイメージで

1F女子:浜菊に隠れるうさぎちゃん。学芸大男子による傑作!

1F女子:ぼくもいるよ!byモクズガニ

1F男子:こちらも地中。床の水色が川面を想起させます。

1F男子:ヨシ原にカワセミ、アリの巣。北上川にはウグイにヤゴが。

1F男子:大好評◎もぐらの地下鉄

1F男子:運転手はうさぎさん

1F男子:かわいい過ぎる~!ずっと座っていたい!!との声もw

2F:扉(地上) 養生隊長・井戸くん渾身の置き土産。女子はうさちゃん、男子はリスさんの木のレリーフが!

2F女子:とにかく大人っぽくてオシャレ

2F女子:デザインと日本画のコラボはお見事

2F女子:ここにもうさちゃんが。階によってテイストが異なって良いですね~。

2F女子:クールなカエルさん

2F女子:速そうなトンボもいるよ

2F男子:どこか楽しげなテキスタイルを思わせます。

2F男子:元々ある素材をうまく活用して

2F男子:世界中の「こんにちは」を集めました!

2F男子:アイヌ語もあります。アイヌ語は文字持たないので、カタカナのみとしました。

2F男子:あら、こんなところでこんにちは!


3F:扉(空中) WSに参加してくれたSちゃんの一声で決まった配色

3F女子:魔女には願掛けしながら、とびきりキュートな黒目が描かれました。鏡の下にはSちゃんが描いてくれた雪だるまたちが並びます。

3F女子:楽しいところに連れて行ってくれそうなペガサス

3F女子:とびきりお洒落をした空飛ぶメアリー

3F女子:スコールで見えた虹も描きます。

3F女子:学芸大生たちによるしあわせの青い鳥が歌います~♪

3F男子:こちらは男子らしい遊び心あふれるイメージ

3F男子:ドラゴンド迫力!

3F男子:飛ぶものいろいろ

3F男子:あっ、あなた様は何時ぞやの!?

3F男子:こんな楽しい仲間もいます~

3F男子:風にのって飛んでくよ。気持いいなあ~最高~

ツアーを終えて、冷えたゼリーとスポーツ飲料の差し入れ。お疲れさまでしたの寒天(カンパイ)~最後までお茶目な校長先生のご挨拶。

力作のゴムスタンプを学校に寄贈。このたびは大変お世話になりました。

そして最後に、全員で記念撮影!あっ、カメラマン写ってない。

帰りに大川小学校に立ち寄り、皆で手を合わせました。

もう1泊する学芸大チームと上品の里でお別れ。締めの挨拶。こんなに大きな体験をした後は、何て言っていいかわかりません。頭を下げるので精一杯。おおきな、おおきな時間でした。

東京への帰途、高速道路の真正面に大きな花火が!

ここまで、長々とお付き合いくださいましたみなさま、本当にありがとうございます。
また今回、ヘキサポメンバーとともに一生懸命動いてくださった学芸大メンバー各位に、心より感謝します。彼らがいなければ、きっと仕上がらなかったと思います。

そして最後の最後となりますが、本プロジェクトの主旨に賛同し、応援してくださったみなさま、北上小関係者のみなさま、地元のみなさま、こどもとあゆむネットワーク」の横田様(最初にお話を頂き、その後も画材調達、事前の現地調査の立会いなど、数々お世話になりました。)後方支援してくださったみなさまに厚く御礼いたします。この約8ヶ月、これ以上ないほど濃密で充実した時を過ごすことができました。




で…、はたして「日本一楽しいトイレ」になったかどうか?
答えは8月末の始業式、子どもたちの反応にゆだねようと思います。


 (サポサポスタッフ J・M)